やっと誇れるようになってきた

指圧マッサージの仕事をやり始めて気付けば

20年近く経っている。

訪問マッサージも10年近く経つ。

知り合いに『指圧師です、マッサージ師です』と言うと

女性は『痩せるツボ教えて!』『鍼はやってないの?』と言われ

男性は『体、歪んでないか見て』『肩凝ってるか触ってみて』

と、言われることが多かった。

10年、20年前は『〇分で歪みを治します!』などの

カリスマ整体師も多くいて、私たち指圧師にも求められることが

多かった。最近は少なくなりましたけどね~。

でも3年間、解剖や生理学などの基礎医学を勉強する私たちは

急激に骨を動かす危険や強いマッサージでの骨折などの危険も

知っていて、事故も知っているので、いつか、たくさんの人に

指圧マッサージは国家資格もいるし、施術も地味だけど

続けていくと、とても効果があると知ってほしかった。

更に訪問マッサージをやっていて気付いたことがある。

時間の兼ね合いなどで、他の先生に担当が代わったり、

認知度が上がって特養に入ったりする以外は亡くなるまで

担当する。

なので、患者さんの死に直面することがある。

でも、振り返ってみると、患者さん達みんな、あまり苦しまず

あっという間に亡くなっている。

前回ブログに書いたHさんは突然すぎたけど…

『来週また来ますね~』と言って別れ、

次に訪問した時、永眠されていたという方が何人もいる。

最後の最後まで指圧やマッサージを受けられた人って

幸せなのかも…って思うようになった。

リハビリで立てなかった人が立てるようになったり

歩けなかった人がゆっくりだけど歩けるようになって

喜んでいたら、家族や施設側から『転倒の恐れがある』と

言われてしまい、ガッカリすることもあるけど…😞

昨日、Hさんの死があまりに辛く、友人にラインを送ったら

こんな返事が返ってきた。

『きっと心を込めてのマッサージは、患者さんを最後まで

癒していたと思うよ。Мちゃん、すごい仕事だね』と。

自分の仕事を誇りに思えた・・・